愛知県西尾市の一色町というところに、私は住んでいます。

家から車で5分もかからないところに、矢作古川が流れています。特別なことのように聞こえるかもしれませんが、私にとってはただの「近所の川」です。買い物のついでに橋を渡ることもあれば、松木大橋のあたりを通りかかったときに、川の中で誰かがしじみを採っているのを見かけることもあります。

このサイト「三河の食卓」を、しじみの話から始めることにしました。理由は単純で、私にとってしじみが「検索して見つけた特産品」ではなく、物心ついたときからずっと食卓にあった、ただの日常の食べ物だからです。

子どもの頃から、今も

しじみの味噌汁は、子どもの頃から食べてきました。特別な日のごちそうというより、「今日はしじみか」というくらいの、普段の食事のひとつです。

大人になった今も、少なくとも週に1回、冬場は週3回以上、しじみの味噌汁を食卓に出すことがあります。子どもの頃はただ「出てきたから食べる」という感じでしたが、大人になってからは、健康を意識して自分から食べるようになりました。

食べ方はほとんどが味噌汁です。ただ、いつも同じというわけではなく、3割くらいはすまし汁にしたり、醤油味の汁物にしたりして、気分で変えています。

どこで手に入れてきたか

しじみは、近所のスーパーで買うこともあれば、一色さかな広場のような地元の販売所で買うこともあります。近くの無人販売所に並んでいるのを見かけて買うこともありますし、おすそ分けでいただくこともあります。

漁師さんから直接買ったことはありませんが、いただいたことはあります。特別な仕入れルートがあるわけではなく、私の暮らしの中には、しじみが手に入る機会がいくつもあります。

父から聞いた、しじみ採りの話

私自身がしじみ漁をしているわけではありませんが、父から「ジョレン」や「腰マンガン」と呼ばれる道具を使って、しじみを採る方法があると聞いたことがあります。これはあくまで父から聞いた個人的な話で、今も同じ方法が使われているのかまでは、私自身が確認したわけではありません。

あとで調べてみると、水産庁の資料でも、一色町松木島を関係地区に含む周辺の区域には、しじみ漁業を含む共同漁業権が設定されていることが確認できました(出典は最後にまとめています)。権利があること自体は、今の漁の頻度や時期を示すものではありませんが、父から聞いていたしじみ漁の話と、今もこの地域に設定されている漁業権が、自分の中で初めてつながったように感じました。

しじみを、もう少し知りたくなったら

普段しじみを食べるとき、私は砂抜きや保存の仕方、料理の仕方を特に意識せず、ある意味「体で覚えたやり方」でやっています。ただ、県外から来た方にとっては、そのあたりが分かりにくいかもしれません。

もう少し具体的に知りたい方は、まずはしじみの砂抜き方法からご覧ください。実際にしじみを手に入れたときに、最初に知りたくなる内容です。

そのほか、このサイトでは以下のような記事も用意しています。

「どこで買えるか」は現在準備中です。整い次第、このページからもリンクします。

しじみの先に、まだ知らない三河がある

私にとってしじみは、特別な特産品というより、日々の食卓の一部です。ただ、こうして改めて書き出してみると、車で5分の川と、そこでの漁と、うちの食卓が、思っていた以上につながっていたことに気づきました。

三河には、しじみ以外にも、一色のうなぎや、西尾の抹茶、蒲郡のみかんなど、地元では当たり前に食べたり飲んだりしているものがいろいろあります。「三河の食卓」では、こうしたものを、しじみと同じように、地元で暮らす人の目線から少しずつ紹介していきたいと思っています。

しじみを入口に、まだ知らない三河のおいしいものを、少しでも知ってもらえたらうれしいです。


この記事で使った出典

  • 水産庁「愛知海区共同漁業権に関する情報一覧」(免許番号:共第84号。免許者は衣崎漁業協同組合・西三河漁業協同組合。しじみ漁業を含む第一種共同漁業で、漁場は矢作古川口〜矢作川口の区域。関係地区に一色町松木島を明記。免許期間は令和5年9月1日〜令和15年8月31日) https://www.jfa.maff.go.jp/j/enoki/attach/pdf/gyogyouken_jouhou3-419.pdf /発行主体: 水産庁 /確認日: 2026年9月11日